
【乾燥機】媒体流動乾燥機(MSD)
製品概要
連続的にスラリーを乾燥し、スラリー中に分散された固形分を一次粒子の大きさで取出す乾燥機です。乾燥塔内で熱風により流動化状態にある、媒体にスラリー状物質をポンプで直接供給します。供給されたスラリーは、媒体表面に膜状に付着しながら流動層内部に分散され乾燥されます。スラリー中の蒸発物は短時間で乾燥され、媒体粒子の表面に残った固形分は媒体同士の接触により、連続的に剥離し排気と共に流動塔より排出され、サイクロン、バグフィルター等で乾燥粉体として回収されます。
特徴
- 媒体粒子同士による衝突や摩擦作用により乾燥粉体は原料粒子径に近い大きさで得られます。
- 媒体粒子の活発な動きでスラリー状物質を迅速に効率よく層内に分散できるため、低粘性から高粘性物質まで広範囲にわたっての乾燥処理が可能です。
- 伝熱容量係数ha(kW/m3・K)が通常の流動層乾燥装置と同等の値が得られるため、装置がコンパクトとなり、スプレードライヤーに比べて乾燥塔の容積が1/20程度になります。
- 媒体同士の活発な流動化による効率のよい熱交換が可能なため所要熱エネルギーが低減できます。
- スラリー状物質を微粒化するための噴霧装置を必要としないため、スラリー原液の粘度調節の必要がありません。
- 乾燥塔内は回転機器や駆動部分がないので保守点検が容易です。また、掃除性(サニタリー)を考慮した設計も可能です。