【減率乾燥機】タワードライヤー(NTD)
製品概要
減率乾燥領域における熱風受熱型乾燥機です。ピストンフロー性が優れた顆粒状樹脂類を乾燥するのに適しています。熱風は塔下部に設けられたガスを均一分散用多孔板から塔内に吹き込まれて、塔の上部へ排出されます。処理品は塔上部から供給され、重力の作用で徐々に流下して向流ガスとの熱交換により揮発分が乾燥され、製品は塔底部から排出されます。充填層乾燥装置塔内の多孔板及び下部ケーシングはガスを均一に分散させ、内筒を設置することで粒子を偏流しない構造となっています。ウェット原料の供給と乾燥品の排出はエアロックを兼ねたロータリーバルブで行われます。
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特徴
- 粒子の流れが重力による自然流下のため極めてピストンフロー性が高い流れとなりますので、滞留時間分布が均一になります。
- 乾燥機内の処理品滞留量は排出ロータリーバルブの回転数で容易に調整できます。よって処理品の滞留時間が容易に制御できます。
- ガス分散用多孔板及び内筒の特殊構造により処理品のマスフローと熱風の対抗的な流れは極めて均等に分散されるため、乾燥品湿分値のバラツキはありません。
- 処理品粒子の流下速度が極めて遅いため、粒子の破損がありません。
- 滞留時間を長くする必要のある極低湿分の乾燥においてコストパフォーマンスは最適です。
適用例
- PET, POM, AS, PSなどのペレット状の樹脂
- 肥料、飼料、食品などのペレット