金属ナノ粒子は、燃料電池やナノカーボン材料の触媒、あるいは光やガスセンサーとして幅広く活用されています。金属ナノ粒子を触媒やセンサーに応用する際には大きな比表面積とシャープな粒度分布が重要です。
奈良機械ではレーザーアブレーションを用いて金属ナノ粒子を調製することが可能です。レーザーアブレーションは真空中でパルスレーザーをターゲットに照射することでターゲット材のナノ粒子を調製します。真空チャンバーの雰囲気圧により、金属ナノ粒子の粒子サイズを制御することが可能です。
Agナノ粒子の例についてTEM写真と貴金属ナノ粒子特有の表面プラズモン共鳴(SPR)吸収による光特性を示します。平均粒子径が約5nmの均一なAgナノ粒子が調製されました。
真空チャンバー中での基板上への処理に加えて、液相中でアブレーションを行うことにより、任意の溶媒中に均一に金属ナノ粒子を分散させたナノサスペンションを調製することも可能です。
Cu, Au, Pt, Pd, V, Al, Co, Si, W, Ni, Ti, Fe等の金属での実績もございます。また合金においても組成のずれが比較的少ないナノ粒子や薄膜を調製できる技術として注目されています。