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No.8(コス。ヒ
防爆規格(ATEX指令)への対応

■ATEX指令とは
a) Directive 94/9/EC
 Equipment and Protective Systems intended for use in potentially Explosive Atmospheres
 (爆発の可能性がある雰囲気内での使用を目的とした機器および防護システム)

b)CEマークとATEX
 ATEX指令はCEマークの対象の一部となり、従来の
 ヨーロッパ防爆規格がこの中に組み込まれている

c) ATEX指令の目的
 ・静電荷の防止
 ・摩擦、衝撃、摩耗により発生する火花の点火防止
 ・同上による温度上昇による点火防止
 ・責任は製造メーカーにある
 ・Zone/Category別に認証

d)Zone/Category区分
 ATEXでは、危険箇所(Zone)の区分毎に適用する対象をCategory区分している
 EU内では2003年7月1日から、爆発危険性のある雰囲気で使用される機器について、ATEX指令に準拠することが義務付けられました。


■NARAの対応

 EU向けに澱粉の熱処理設備として納入した
 パドルドライヤーの特徴の一部について紹介します。

a)Zone22に対応した電気機器の採用
 ATEX表示:U3DEExdUT4 (耐圧防爆方式)

b)ドライヤー本体とバグフィルターに
 「フレームレス爆発放散システム」を採用
 
 ・ベントパネルによる爆発放散
 ・メッシュフィルターにより火炎、爆発音を吸収

c)ベアリングの温度測定
 ・摺動部であるベアリングの温度を常時監視測定
 ・異常発熱を予兆し、火花点火を防止

d)フラップダンパーの設置
 ・吸気配管にフラップダンパーを設置し、
  万が一の爆発から吸気ラインの機器を防護

ATEX指令ではZoneやCategoryに応じて必要な保護レベルが決定されます。

 NARAではパドルドライヤーに限らず、流動層乾燥機、トルネッシュドライヤーなどそれぞれのケースに応じたATEX指令に基づく粉粒体処理システムの設計に対応しています。

 この他にも、爆発そのものを装置内に封じ込める耐爆発衝撃構造(explosion pressure shock resistant structure)を採用した表面改質装置(ハイブリダイゼーションシステム)等を納入しています。
 また、爆発抑制システム(サプレッションシステム)の提案も行っております。